事前に知っておくべきこと

がんの治療に使われる抗がん剤には様々な種類と副作用があります。副作用とは正常細胞に対する反応で、抗がん剤は主に化学療法と分子標的治療、ホルモン療法の3つに分けられます。化学療法は一般的によく使われる抗がん剤で、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃するため、副作用が一番強いのが特徴です。分子標的治療はがん細胞のみの特徴的な浸潤や増殖、転移に関わる標的分子に有効で、抗体治療などに用いられます。効果が高く副作用が軽いのが特徴です。ホルモン療法はがん治療の中では一番体への負担が少ないのですが、主に乳がんや前立腺がん、子宮がんなどホルモンのみをブロックする治療法です。他の部位のがんには使用できません。このように抗がん剤はがん細胞を死滅させるためにかかせない治療法ですが、副作用がかならずついてきます。よくある症状が脱毛や吐き気、倦怠感などです。この他に発熱や嘔吐、食欲不振など投与後、数時間以内に出ることがあります。

抗がん剤は全身に広がった活性力の高いがんに有効で、がん治療にはかかせない治療法になっています。近年では副作用を抑える薬も開発されており、副作用の持続性は数日で体から消滅します。また個人差が大きく投与する薬によっても違いがあります。正常細胞に対する影響は一時的に副作用として残りますが、ほとんどの違和感は一過性の物なのですぐに体から抜けていきます。もし副作用がきつい場合は、生活の質を保ちストレスを溜めない緩和ケアが大切なので、遠慮せずに主治医に相談してみましょう。整腸剤やステロイドなど必要に応じて内服することも可能です。そしてもしがんと診断されても、がんのステージや数値にとらわれないように最善を期待して備えるということが大切です。今後はがんの新薬や緩和療法など開発が進み、抗がん剤治療はさらに選択肢が増えて、患者さんのストレスも減り生存率が伸びてくると考えられます。がんの治療をするまえに抗がん剤について正しい知識を得ておきましょう。